熱中症とは。熱中症の症状、予防、対策。予防に水よりもスポーツドリンク。熱中症になったときの処置、対処法。犬の熱中症と対策 。
本文(熱中症に関する)サマリー(要約)
・熱中症とは
・熱中症の症状
・熱射病が起きる環境、どのような人がなりやすいか
・熱中症の予防、対策、飲み物はスポーツドリンク
・熱中症のなったときの処置、対処法
・犬の熱中症
・熱中症の統計データ
・熱中症”症状”、”予防”、”対策”に関するまとめ
を公開します。ご覧下さい。
熱中症とは
高温状態の環境で、体内の水分や塩分のバランスなどが崩れ体温調整の機能が働くなることです
その時の症状は
・体温上昇
・めまい
・体がだるい
けいれんや意識の異常などが起こります。
この症状が熱中症と呼ばれています。
高温状態の環境下で熱中症になるので、
・高温の中の運動
・炎天下の散歩
などの環境でもありますが、夏家の中で何もせずにすごしていても熱中症になるときもあります。
高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。
人は、環境によって体温が変動するカエルや魚などの変温動物とは違って、36~ 37°Cの狭い範囲に体の温度を調節している恒温動物です。
体内では生命を維持するために多くの営みがなされていますが、そのような代謝や酵素の働きからみて、この温度が最適の活動条件なのです。
私たちの体では運動や体の営みによって常に熱が産生されますが、同時に、私たちの体には、異常な体温上昇を抑えるための、効率的な調節機構も備わっています。
暑い時には、自律神経を介して末梢血管が拡張します。そのため皮膚に多くの血液が分布し、外気への「熱伝導」による体温低下を図ることができます。
また汗をたくさんかけば、「汗の蒸発」に伴って熱が奪われますから体温の低下に役立ちます。
汗は体にある水分を原料にして皮膚の表面に分泌されます。このメカニズムも自律神経の働きによります。
このように私たちの体内で血液の分布が変化し、また汗によって体から水分や塩分(ナトリウムなど)が失われるなどの状態に対して、私たちの体が適切に対処できなければ、筋肉のこむらがえりや失神(いわゆる脳貧血:脳への血流が一時的に滞る現象)を起こします。
そして、熱の産生と熱の放散とのバランスが崩れてしまえば、体温が著しく上昇します。
このような状態が熱中症です。
引用 環境省 熱中症環境保健マニュアル
熱中症の症状
熱中症は下記のように分類されます。
熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病です。
病状の重傷度は、熱失神< 熱けいれん< 熱疲労< 熱射病となっています。
熱失神
皮膚血管の拡張によって
・血圧が低下
・脳血流
が減少。脈は速くて弱くなります。
症状
・めまい
・一時的な失神
・顔面蒼白
熱けいれん
大量の汗をかき、水分補給だけ行った時に起きる症状です。
その結果血液の塩分濃度が低下します。
症状
・筋肉痛
・手足がつる
・筋肉がけいれんする
熱疲労
水分の補給が追いつかないと脱水症状となります。
症状
・全身倦怠感
・悪心・嘔吐
・頭痛
などの症状を伴い、集中力、判断力が著しく低下します。
熱射病
体温上昇で、中枢機能に異常をきたした状態で危険な状態となります。
症状
・体温が高い
・意識障害
・呼びかけや刺激への反応がにぶい
・言動が不自然
・ふらつく
熱射病が起きる環境、どのような人がなりやすいか
熱射病が起きる環境
熱射病が起きる環境の条件は
・気温が高い
・湿度が高い
・風が弱い
・日差しが強い
・閉め切った室内
・急に暑くなった日
・熱波の襲来
など体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となりやすい環境です。
。
例
炎天下の運動場、体育館、お風呂場など。
熱射病が、どのような人がなりやすい
熱射病にかかりやすい人です。
・脱水状態にある人
・高齢者
・肥満の人
・過度の衣服を着ている人
・普段から運動をしていない人
・暑さに慣れていない人
・病気の人、体調の悪い人
です。
追記
心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患なども「体温調節が下手になっている」状態であるということです。心臓疾患や高血圧などで投与される薬剤や飲酒も自律神経に影響したり、脱水を招いたりしますから要注意です。
熱中症の予防、対策、飲み物はスポーツドリンク
環境条件に応じて運動する
暑い夏の運動は、早朝、夕方など涼しい時間帯に行いましょう。長時間に運動する場合は、必ずこまめに水分を取りましょう
※30分に一度の水分補給を目安。
まめに水分を補給する。スポーツドリンクが望ましい
暑い時には汗をかきます。汗には水分と塩分が含まれています。なので水分のみの補給ではなく、アクエリアス、ポカリなどの市販のスポーツドリンクが塩分も含まれているため適切な水分補給といえます。
暑さに慣れる
体を暑さに徐々に慣らしましょう。運動の場合は、徐々に運動量を増やすようにし、急激に運動量を増やすことはやめましょう。
できるだけ薄着にし、直射日光は帽子で避ける
通気性の良い、吸収性のよい薄着の服をきること。日差しの強い時(夏太陽出ているときは)帽子をかぶり、直射日光は必ず避ける。
肥満など暑さに弱い人には特に注意する
肥満傾向にある人、体力低下している人、熱中症を起こしたことのある人は注意する。
熱中症のなったときの処置、対処法
まず熱中症の症状めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、頭痛•気分の不快、吐き気、嘔吐•倦怠感など感じたとき、
意識がない場合
意識がない場合、話す言葉があやふやな場合すぐに救急車を呼んでください。生命の危機の可能性があります。
意識はあるが水分を摂取できない場合
救急車を呼んでください。生命の危機の可能性があります。
意識はあるが水分を摂取できない場合
まず涼しい場所に移動します。
全身水や濡れタオルで体を冷やします。
そして体の温度を急速に下げる場所
・首筋
・わきの下
・大腿部の付け根
などに水やアイスパックで冷やす方法は即効性があります。
犬の熱中症
犬も人間と同様熱中症になります。
犬は人間のように汗で体温調節はできません。犬はパンティングによって呼吸器系から体にたまった熱を放出します。
※パンティング・・・舌を出してハァハァと速く浅い呼吸
しかし人間のように対尾運調節は優れていません。
人間と同様熱中病になると最悪死に至る場合もあります。
犬が熱中症にかかる原因
夏の季節の
・屋外飼育
・真昼間の散歩
・車内放置
・肥満
などがあります
犬の熱中症の対処法
人間と同様にまず体温を下げます
まず涼しい場所に移し
・水をかける
・水を飲ませる
・風を送る(うちわなどで扇ぐ)
などの対応を行います。
・
その後獣医さんのもとへ連れて行ってください。
尚犬の場合は、熱中症の症状が現れて60分以内に適切な処置を行えば、熱中症による後遺症もなく良好な状態が保たれるといわれています。しかし逆に言えば2時間以上たつと非常に危険です。
犬の熱中症の場合、早急な判断が飼い主に求められます。
熱中症の統計データ
熱中症に関する統計データです。
全国で熱中症で救急搬送された人数ですが
・2010年 56,119人
・2011年、2012年 5万人下回る
・2013年 58,729人
と推移しています。
2011年、2013年が救急搬送された人数が多い理由は、その年の夏猛暑となったからです。
年齢層で言うと65歳以上の搬送数が以上に多いです。
理由は体力低下、新陳代謝機能の低下などあります。
熱中症”症状”、”予防”、”対策”に関するまとめ
・熱中症は、体内の水分や塩分のバランスなどが崩れ体温調整の機能が働くなること
・熱中症の症状は、体温上昇、めまい、体がだるさ、いけいれんなど
・熱中症の症状で意識がない場合、水を飲めない場合は救急搬送
・熱中症の予防としては日中の活動をさけ、適度な水分補給をとる。水分補給は塩分を含んでいるスポーツドリンクが望ましい。
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