インフルエン2014年第11週 （3月10日～3月16日）感染者増加。予防、症状、潜伏期間など基本情報は本文内のサイトで公開。

2014年第11週 （3月10日～3月16日）インフルエンザ本文サマリー（要約）

・インフルエンザニュース
・全国のインフルエンザ状況
・インフルエンザ患者数
・年代別インフルエンザ感染者割合
・年齢別インフルエンザによる入院割合
以上ですご覧下さい。

インフルエンザニュース

インフルエンザA(H1N1)pdm09 による生来健康小児の急性インフルエンザ脳症死亡例の報告

以前インフルエンザ脳症に関して、死亡症例をご報告しましたがその症例の詳細が発表されました。尚インフルエンザウイルスはウイルスがA(H1N1)pdm09 型です。

低年齢のインフルエンザ脳症は本当に怖いですね。

症例
９歳男性。今シーズンインフルエンザワクチンは未接種。2014年１月９日より咳嗽、鼻汁出現。１月10日朝6時38.5℃の発熱出現。

同日、前医A（総合病院小児科）を受診、鎮咳去痰薬と解熱剤（アセトアミノフェン）が処方された。抗インフルエンザ薬は投与されず。

11日咳嗽、鼻汁が増悪したが、お昼に少量食事摂取（プリン）。「ドスン」というベッドから落ちるような音が聞こえ、うなり声、尿便失禁、開眼しているも視線合わず、顔色不良という状況で発見された。

13時50分に救急要請、前医Aへ搬送された。搬送中に嘔吐あり、呼びかけには反応なし。同医で迅速診断キットにてインフルエンザA陽性。集中治療目的で当院にドクターヘリ搬送となった。

当院到着時、Glasgow coma scale（GCS）; E1V1M4で、眼球左方偏位、左上肢屈曲位で硬直していた。

痙攣持続していると判断され、気道確保など集中治療開始したが、ショック状態は続いていたため、人工心肺装置を装着し循環管理開始した。

また、出血傾向あり播種性血管内凝固症候群（DIC）も合併していた。抗インフルエンザ薬（ペラミビル）に加えて、ステロイドパルス、シクロスポリンなどインフルエンザ脳症に対する特異療法を開始した。

しかし、脳波は平坦となり、入院翌日には瞳孔散大と対光反射の消失を認めたため、人工心肺中止し、永眠された。

Autopsy imaging（AI）としてのMRI撮影、病理解剖を行い、脳幹、視床、基底核中心に高信号域を認め、大脳皮質にも一部広がりを認めた。

国立感染症研究所　HP より引用

インフルエンザ状況

インフルエンザ患者数

2013年、2014年インフルエンザの流行シーズンで、患者報告数は前週からほぼ横ばいです。インフルエンザのピークは過ぎ減少時期となっています。

感染者報告数は
・福井県
・岩手県
・宮城県
・青森県
・新潟県
・長野県
・北海道
19都道府県では患者数は減少しました。以前九州地区がインフルエンザ警戒となってましたが、現在は東北地区に集中しています。

東北地区の方は注意してください。

患者数は114万人と前週と比較して減少しています。インフルエンザのピークは過ぎましたがまだ、患者数は100万人を超えていますので十分注意して下さい。

年代別インフルエンザ感染者割合

年齢別インフルエンザ感染者数は
・5～9歳・・・32万人
・10～14歳・・・約24万人
・0～4歳・・・約14万人
・30代・・・約10万人
・40代・・・約10万人
・20代・・・約10万人
・50代・・・約8万人
・15～19歳・・・約5万人
・60代・・・約4万人
・70歳以上・・・約4万人

となりました。現在インフルエンザの患者数が少なくなってきています。しかし0～15歳まで感染数は多いので注意してください。

年齢別インフルエンザによる入院割合

年齢別インフルエンザによる入院割合は
・1～9歳
・60代
・70代
・80歳以上
が順で多くなっています。
特に高齢のかた　、幼児の方など体の抵抗力が低い方がインフルエンザが悪化しやすいので、インフルエンザかなと思ったらすぐに病院へ行ってください。