胸の”しこり”は乳がん?胸の”しこり”の場所、形、動く、”しこり”を押して痛みを感じるなどの特徴が。検査は画像診断の超音波が主流?
胸の”しこり”といってすぐに思いつくのは、乳がんです。
・胸の”しこり”がすべて癌ではありません。
・乳がんであっても乳がんは進行が遅いタイプの癌が多いとも言われています。
今回は胸の”しこり”に関して公開します。
乳がんの”しこり”の特徴、できやすい場所
乳がんのしこりは、特徴的です。
・硬い
・表面がデコボコ
・形が整っていない
・境目がはっきりしない
・動かずに固定している
の特徴があります。
後は、”しこり”を押して痛みが伴わないものです。
すべてがそうではないですが、”しこり”をおして痛むときは、炎症を起こしていることが多いです。
尚月経周期による大きさや、硬さが変わるしこりがありますが、これは乳がんと関係がないようです。
ただしこりを見つけたとしても、良性悪性の判断は検査を行わなければわかりません。
国立沖縄病院ホームページ 引用
尚乳がんのもっともできやすい場所は、乳頭の上方からわきの下にかけての間です。
胸の”しこり”は、すべて癌?
胸の”しこり”は、すべて癌ということはありません。
たとえ”しこり”が腫瘍であっても、良性と悪性があります。
胸のしこりで一番多いのは
・繊維腺腫
特徴 硬くて丸くよく動きます。
30歳以下の若い年齢の女性に多く見られます。
・乳腺症
特徴 月経前など胸が張った感じがし、大きさや硬さなどが変化する。
主に30歳~50歳の中年女性に多く見られるようです。
尚しこりで痛みが大きく伴うときは、乳管に水がたまっている場合が多いです。
・葉状腫瘍
特徴 急速に大きくなる。
これは良性と、悪性がある。
・乳管内乳頭腫
特徴 しこりは小さいので、気づかないときが多い。乳頭からの血が混じった分泌物で気づくことが多い。
主に30歳代後半~40歳代前半の女性に多い。
尚、通常乳がんのしこりとなんともないしこりの判別は、専門医でなければ中々見分けにくいとも言われています。
乳がんとは
ここで乳がんについて記載します。
乳房には、「脂肪」と「乳腺」組織があります。
乳がんとは「乳腺」から発生する癌で、脂肪からは発生しません。乳ガンは、他のがん同様に細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生することが分かっています。
また、発生・進展ともにホルモンに依存している点が乳がんの特徴です。大人の女性の乳房は、乳頭を中心に乳腺が放射状に15~20個並んでいます。それぞれの乳腺は小葉に分かれ、小葉は乳管という管(くだ)でつながっています。
乳がんの約90%はこの乳管から発生し、乳管がんと呼ばれます。小葉から発生する乳がんが約5~10%あり、小葉がんと呼ばれます。
女性の健康・医療情報.netより引用
乳がんとホルモン
女性にとって大切なホルモン”エストロゲン”が、逆に乳がん発症や成長促進を行うのです。
エストロゲンとは
発情作用を示すホルモンの総称.いわゆる女性ホルモン.卵胞ホルモンともいう.女性の第二次性徴,子宮内膜の増殖,その他を制御するステロイドホルモン.代表的なものにエストラジオール,エストロン,エストリオールなどがある.卵巣が主たる分泌器官.
栄養・生化学辞典 引用
ほかの辞書なども調べてみると、簡単に表現すると
ステロイドホルモンで、卵胞ホルモンとも言われ
・子宮などの女性性器の発育促進
・第2次性徴の発現
・子宮内膜の増殖
などで女性として形成するために必要なホルモンということです。
”しこり”が乳がんかどうか調べる検査
画像診断
マンモグラフィ、超音波検査で調べます。
マンモグラフィの画像は、乳房の脂肪組織が黒くしこりや石灰化が白く写り判断できます。
超音波検査(エコーとも言われます)は、非常に安全な検査です。心臓や内臓の動きを見るときも良く使われます。
乳管から分泌物が出ている場合
乳管を調べます。
・乳管造影検査
乳管口に細い管を入れ、造影剤を注入してマンモグラフィを利用し検査します。
・乳管内視鏡検査
などが行われます。
そして”しこり”ががん細胞であるかどうか、細胞をとり検査します。
がん細胞検査は、癌の転移元など調べることにも使用されます。
組織ごととる検査を、”生検”と呼ばれます。
胸の”しこり”に関するまとめ
乳がんの”しこり”は、特徴的です。
・硬い
・表面がデコボコ
・形が整っていない
・境目がはっきりしない
・動かずに固定している
などの特徴があります。
尚月経周期による大きさや、硬さが変わるしこりがありますが、これは乳がんと関係がないようです。
胸の”しこり”は、
・繊維腺腫
・乳腺症
・葉状腫瘍
・乳管内乳頭腫
・乳がん
などが原因で発生します。
腫瘍であっても良性と悪性があるので、すぐ癌と決め付けられない。
乳がんの検査は、画像検査で体に影響のない”超音波(エコー)”が主流になっています。
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